済州

チェジュの息をのむような美しい自然を見に、毎年数百万の人が島を訪れます。重層な岩々が、島の中央にそびえる韓国最高峰のハルラサンから流れ出ているかのような景観を作っています。高い山から風にさらされた海辺まで、その地形によってチェジュ島では様々な気候を体験することができます。亜熱帯沿岸地域、青々とした温暖な草原や樹林、肌寒い高山帯などによって、多様に入り混じった地形と植生が作られています。

チェジュの文化や風習も、地形と同じくらい魅力的です。昔には孤島とも言えた地理的要因からチェジュには独特と文化と方言が根付き、数世紀かけて独自のアイデンティティを確立しました。チェジュは、海に潜り貝や海藻、ナマコを採る海女でも有名で、世界でも最高級の海の幸を味わうことができます。コチジャンとニンニクを添えたアワビのスライスや野菜とアマダイの焼き物をはじめ、すばらしいシーフードがチェジュの食の中心です。

チェジュ市は、この小さな特別自治道の首都です。美しい北部沿岸部に位置し、その温暖な気候は近隣の香り高いミカン畑にとって最適であるばかりでなく、ホテル、リゾート、カジノ、そして夜の娯楽も周辺に多く集まっています。人口は約50万人で、ショッピングや食事の中心地でもあります。市街地には大きな地下モールがあり、多くのデパートや店舗、チェジュの伝統料理を味わえるレストランなどが並んでいます。

トルハルバン石像

チェジュを象徴するシンボルのひとつ、トルハルバン（別名「石のおじいさん」）は島のあちこちに立っています。古代の香りが漂う石像は、古くは悪霊を防ぎ、健康と繁栄をもたらすと考えられていました。県境を示す目印として置かれているものもあります。その目的はなんであれ、18世紀に建てられたというこれらの石像は、独特な島の歴史を語ってくれます。

ハルラサン

優美な島の景観が望めるのどかな場所ですが、ハルラサンは韓国の最高峰です。公園から眼下に島の景観と海の景色を望みながら、美しい岩々の姿や種類の豊富な草木と野生の花に囲まれてハイキングをお楽しみください。   

拒文岳（コムンオルム）溶岩洞窟系

数十万年前に地下溶岩チューブが形成され、大規模な洞窟の大きさになったものです。コムンオルム火山から流れ出た溶岩から形成された壮大な石灰岩層で、現在は、ユネスコ世界自然遺産として登録され、世界有数の溶岩洞として認められています。中でも最も大きく人気が高いのが、マンジャン窟とキムニョン窟のふたつです。

済州国際空港からチェジュ市まではほんの数分です。タクシー、市内バス、空港リムジンバスは便利で料金も手ごろです。中心部ではほとんどの見所が2キロ圏内にあるので、徒歩で観て回るのも簡単です。

 予算が許せば、島内の移動にはレンタカーが便利です。道路はよく整備されていて、標識は英語と韓国語が併記されているのでわかりやすいでしょう。運転を避けたい方には、リラックスして見所を回れる観光用タクシーが人気です。チェジュ・トローリー・リムジンバスは、コーチバスで行く島内ツアーです。さらに冒険したい方は、自転車やオートバイのレンタルもあります。主要道路にはほとんどの場合自転車用の車線が設けられています。

 韓国本土への旅行を計画されている場合は、済州市の済州フェリーターミナルから出ているいくつかの主要ルートを利用することができます。釜山、木浦、遠くは仁川まで毎日フェリーが運航しています。観光インフォメーションセンターは、フェリーターミナルにもあります。

ハネムーン先および観光地として人気が高いチェジュには、多くのホテル、モーテル、リゾート、そしてゲストハウスなどがあります。種々の宿泊施設が、海岸部にも郊外の景勝地にも揃っています。空港や市街地近くにホテルやゲストハウスをお探しの場合、シンチェジュ地区には手ごろな宿泊施設が多くあります。チェジュ市内にある小さな町の多くでも、清潔で料金の安い民泊（ゲストハウス）が提供されています。低予算での宿泊として一般的なのがチムジルバンで、宿泊者には寝台か敷き布団が提供されます。

夏は暑く、秋は温かく雨が少なく、冬も穏やかな気候です。島の標高の高い山岳地ではより湿度が高く、通常気温も低くなります。

通貨

韓国ウォン（KRW）

電気

220V 60Hz

言語

韓国語、英語

タイムゾーン

協定世界時（UTC）＋9

 国番号

＋82